◎この記事は5分くらいで読めちゃいます。
(写真の参照元:4travel.jp)
皆さんは、ナウルという名前聞いた事ありますか?
なかなか聞かないですよね。
今回は、そんな謎に満ちたナウルを、3つのステップで見てみましょう!
ナウルの正式な名前はナウル共和国です。
まぁ、呼びやすいんで、ナウルと呼びしょう。
このナウル、かなり小さい島国なのです。
Wikipediaの情報をランキングにするとこうです。
「国土面積が小さい国ランキング」
1位 バチカン市国
2位 モナコ公国
3位 ナウル共和国
国土面積は21km²です。
東京駅から川崎駅が約18kmなので、
東京〜川崎のあたりが独立したようなイメージです。
それが海に浮かんでいるのですよ。
小さいですね。
地図で見てみるとこんなかんじです。
少し、ズームアウトしたりして、見てみて下さい。
やはり、地図で見るとイメージが少しづつ掴めてきますねー。
「アホウドリ?アホウドリが、いるんですか?」
「そうです。」
「あ、そうですか。それはそれは・・・。」
・・・ってなりますよ、普通なら。
しかし、アホウドリ抜きでナウルは語れないというくらい重要な鳥なのです。
ズバリ、このナウルという島は、アホウドリがつくりました!
アホウドリです。他の鳥も加わってますけど。
彼らが、食事をとった後には、何をしますか?
そうです。出すんです。余分なものを出しますね、体から。
お食事中の方にはごめんなさい。
この出て来たものたち。
彼らがわいわいと溜まるとリンという物質に変わります。
これによって、ナウルの島が形成されているのです。
※リンって何ですか?という方はこちら!
土台部分は珊瑚で、島の中央部はリンで出来た台地となっています。
それを避けるように、建物は島の外側に並んでいます。
写真で見るとわかりやすいですね。
(写真の参照元:ナウル島ーWikipediaー)
どこまで話しましたか?
わいわいと溜まるとこまで話しましたね。
いや、リンまで話しましたね。
そして、ナウルはこのリンを採掘することで資源持ちのお金持ち国家になります。
一時期ナウルのGDPは世界第2位にまで到達します。相当なリッチカントリーですね。
国民はその恩恵を受けます。
当時の人々にとっては「それは、お金払わなくていいやつだよね?」というものを挙げてみました。
なんたる、太っ腹ぶり。アホウドリ様々じゃないか。
そう思いますね。
さらに、所得税もありません!
さらにさらに、全年齢層を対象とした年金制度!!
・・・しかし、このウハウハな日々は長くは続きません。
2001年には、採取出来るリン鉱石が底をつき、国家財政は破綻します。
勢いでいっぱいとり過ぎたんですね。
欲張るのは良くない、うん。
そんな中、現在では入漁料から収入を得ているようです。
入漁料とはこういうことです。
ふつう、各国が漁を行える範囲は決まっていますね。
他の国の管理する海で勝手に魚をとることは許されていません。
そこで、「漁をさせてあげるから、お金を払いなさい。」という仕組みを導入しているわけですね。
『世界地図の面白い読み方』(2007年)によると、
“人々は海に出て魚を穫ったり家庭菜園をつくったりして、一歩ずつ着実に、生活を立て直しつつあるようだ”
とあります。
2013年、現在はどうなっているんでしょうかね。
今後も調査を続けていきます!