【アフリカの目】砂漠に広がるクレーター級の目、リシャット構造（モーリタニア）

via:Mail Online

この円を描いたような場所はリシャット構造という名で知られています。

アフリカ北西部、モーリタニアのサハラ砂漠に位置する巨大な環状構造で、円の形をした標高100mほどの山が幾重にも重なっています。

直径は約50kmに及び、宇宙空間からでないと、全体を把握することは出来ません。その形状から「アフリカの目」とも呼ばれています。

リシャット構造の発見当初は、隕石の衝突によるクレーターだと考えられていましたが、調査の結果、特有の鉱物が存在しないこと、直径に比べて深さが浅いことなどの利用により、否定されるに至ります。

リシャット構造の盛り上がった部分はカンブリア紀の固い岩石で出来ています。このように言うと、地面が隆起したものと思われがちですが、実は、風化や浸食によって、柔らかい岩石部分が削られたことにより、このような地形が形成されたと考えられています。

そして、輪を重ねたような構造になったのには、ドーム状の隆起運動が関係しているようです。