【同業者が語る】「ホームレスと政府の雑な関係」

◎この記事は2分ほどで読めちゃいます。

ポール氏

二種類のホームレス

路上で暮らしている人は、なぜその場所にいるのでしょうか?気になったので、フィリピンの首都マニラで聞いてみました。今回お聞きしたのは、ポールさん(64)です。2年間のホームレス経験を経て、今ではガイドの仕事をしています。彼によると、そこにいるホームレスは二種類に大別されるとのことです。今回の記事では一種類目の話だけ取り扱います。

路上に住みたい人

まず、一つ目のグループは、自ら進んで、路上生活をしている人。彼らは、家で住むチャンスを与えられても、それを捨てています。こんな話があります。ある一家は長年、マニラの路上で暮らしてきました。そこに政府からの援助が舞い込みます。派遣された職員が公園などを回り、ひとりひとりに話しかけるそうです。「あなたは、何年、ここに住んでいますか?」と。それに対して、ある一家の大黒柱である父親はこう答えました。「20年です」と。十分長い期間を路上で暮らしたとみなされた彼らは、家を与えられます。うれしいことですね。彼らは、そこに住み始めました。しかし半年もたたないうちに家を離れて路上に帰ります。そちらの方が居心地がよくなってしまっているので、仕方のないことです。さて、不要になった家はどうするでしょうか?捨てませんね。売るのです。バイヤーを探して、家を売却します。

聞くだけで決める

政府の対策があまりにも雑ですね。何年、路上に住んでいるか聞いて、ある一定の期間を超えていれば、認定してしまうのです。しかも、その中には、本当は家を必要としていない人も含まれています。ポールさんの言葉を借りればこういうことです。「彼ら(家をもらっても売却してしまう人)は尊厳を失っている。ホームレスとして生きること自体は一向に構わない。しかし、平気で人に対して嘘をついて、お金を稼いでいることは、本当に悲しいことだ。」同じホームレスとしての立場から、プライドとか尊厳というものを語るポールさんからは、ものすごい礼儀正しさと、他の路上生活者に対する憤りを感じました。

 

(「二種類目の路上生活者」である、ポールさん自身の話は次回にします。)

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