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フィリピンのビールは冷たさが重要。どれだけ冷たいかどうかが、ビールの質を握っている。とは言っても、必ずしも各家庭に冷蔵庫があるわけでもないし、何より電気代が高い。それが直接的な原因になっているかは不明だが、フィリピンではビールに氷を入れる。最初にそれを目にした時の衝撃は、牛乳に氷をいれる時に近いものがあった。しかし、これが病み付きになる。氷のカランカランという音とビールの苦みが、今では切っても切れないペアに。日本帰国後もビールには必ず氷です。
フィリピンのビールはまだまだ奥があります。巨大なプラスチックの容器に向かって立つおばちゃん。右手にはビール(サン・ミゲルやレッド・ホース)、左手にはスプライト。次の瞬間、容器に向かってその二つを勢い良く流し込む。それをかき混ぜると完成。なんとも豪快な飲み物。実際に飲んでみると、スプライトの清涼感が喉を駆け抜ける。それが消えると同時にビールの苦みが深みを加える。蒸し暑いフィリピンの夏の夜には欠かせない。フィリピンという国はビールに何かを加えてみようというアツい思いを持つあなたを決して見捨てたりはしない。