ラリベラのギョルギス聖堂 via eidolon films
一枚岩からつくられたラリベラのギョルギス聖堂 via Legado Digital
ラリベラのギョルギス聖堂下部 via Irish Archaeology
【The Church of St. George】
ギョルギス聖堂があるのは、東部アフリカ、エチオピア共和国北部のラリベラという町。ここには、11の教会が、大きく二カ所に分かれて存在しており、まとめて世界遺産に登録されている。その中でも最も美しい外観を誇り、“世界8番目の不思議”(参考:Eighth Wonder of the World )にも選ばれているのが、このギョルギス聖堂。地面に“建てられた”かのように精巧なたたずまいをしており、地盤を削ってつくられたとは信じられない。
このギョルギス聖堂は12世紀に、第二のエルサレムを目指し建造された。当時、エルサレムを支配するのはイスラム教であり、これをよく思わないこの地の王ラリベラ(この地の地名にもなっている)が指揮をとり、教会群が建造された。その方法が、地面(溶岩質の岩石)に聖堂の屋根となる部分をつくり、そこからどんどんと掘り下げていくというもの。
現在でも聖なる場所として崇められ、地下に巡らされた通路を通り、多くの巡礼者が訪れている。
サハラ砂漠の真ん中にある町、トンブクトゥ via Saut Sagala
トンブクトゥのサンコレ・マドラサ by raja
【Timbuktu】
西アフリカ、マリ共和国のニジェール川を北に20km行ったところにある町が、トンブクトゥ。サハラ砂漠に位置する町、トンブクトゥは世界遺産に登録されており、それを可能にしたのが独特の建造物がつくりだす景観と、栄光の歴史。
この町の一番の見どころは、サンコレ・マドラサ。このマドラサという言葉は、アラビア語で「学校」や「大学」を意味する。マドラサの敷地内には、マドラサ・モスクを始めとする3つのモスクが建てられている。泥や砂などを固めてできるアドビというレンガで建てられたこれらの建物は、その外観の美しさもさることながら、建築技術そのものが高く評価されている。
トンブクトゥは、サハラ砂漠を通過する交易ルートの中継地として存在価値を発揮し、ここでは塩や象牙、奴隷、金の取引が行われた。現在行われる交易の規模は縮小したものの、当時は、「黄金」の町としても知られていた。
海の上空から見たテーブル・マウンテンとケープタウン via The Zambezian
ケープタウンのシンボル、夕日に輝くテーブル・マウンテン via Agu Blogosphere
【Table Mountain】
南アフリカ、ケープタウンの町並みを見下ろすように堂々とそびえ立つのが、テーブル・マウンテン。登頂がまるでテーブルのように平な形状をしていることから、テーブル・マウンテンという名前がつけられた。この面の全長は、3kmにも及ぶ。東にはデビルズ・ヒル、西にはライオンズ・ヘッドがあり、その全貌は、巨大なライオンの姿にも例えられる。
頂上へは、十数人の乗客を収容する巨大なロープウェイで上がることができる。そこに自生する美しい植物は国立公園の一部として保護されており、散歩するにはうってつけ。テーブル・マウンテンの南部は、大陸の先端に向かって伸びており、ここから海の方を向くと、弧を画く水平線を見ることができる。また、市内を見下ろした時の眺めは、南アフリカでも随一の絶景。
不思議な形をしたシンドゥーの地形はどこまでも続く via Chad & Tina Peace Out
【Sindou Peaks】
西アフリカのブルキナファソ南西部に位置する町バンフォラ。この町の近郊で見ることができるのが、空に伸びるような形をした不思議な岩の景色、シンドゥーの峰。この地は、ハイキングをする人々の間で人気を博しており、メディア等で取り上げられる機会こそ少ないものの、絶景スポットとしての高い評価を得ている。
アクセスは悪く、バンフォラやシンドゥーの町からバイク等をレンタルして移動しなければならない分、観光地化していない広大な自然が保持されている。
ヴィクトリアの滝にかかる虹 by Shunya Ohira
ヴィクトリアの滝を川上から見下ろす by Shunya Ohira
夕日とヴィクトリアの滝 by Shunya Ohira
【Victoria Falls】
ヴィクトリアの滝は、南部アフリカ、ジンバブエとザンビアの国境にある巨大な滝で、世界三大瀑布の一つにも数えられている。この滝の広さ(1708m)と高さ(108m)から、世界で最も大きな面積の滝とされる。アメリカのナイアガラの滝も巨大なことで有名だが、ヴィクトリアの滝は、それのほぼ二倍の高さを誇る。
水の流れ落ちる渓谷となっている部分は、大きく分けて6カ所。ヴィクトリアの滝への入り口から入ると、小道が続いており、順番にその姿を見ることができる。道沿いには成人男性の腹部ほどの高さの小さな柵があり、その柵越しに眺める滝の迫力は圧巻(柵が無く、足を投げ出して座れるような場所はいくらでもあるので、注意が必要)。入り口からの道で、一番最初に視界に入る滝は、近づくとまるで水が下から上に昇っているような印象を受けるが、これは、水しぶきが水蒸気となって舞っているため。
奥に進むと、ヴィクトリアの滝の源流が見つかる。靴を脱ぎ裸足で、川の中を進んで行くと、滝が流れ落ちる様子を上から見られるポイントにたどり着く。そこから見下ろすヴィクトリアの滝は、絶景以外の何物でもない。
チョベ国立公園で頻繁に目にすることができるゾウ by Shunya Ohira
早朝のチョベ国立公園で草を食むインパラの群れ by Shunya Ohira
独特な威圧感を放つライオン by Shunya Ohira
夕日に染まるアフリカの大地とゾウ by Shunya Ohira
【Chobe National Park】
アフリカ南部、ボツワナの北部に位置するチョベ国立公園は、アフリカでも有数のサファリ観光のポイントとして知られている。チョベ国立公園内の移動は、専用の車両で行い、草原や川沿いを走ることで野生の動物に出会うことができる。イボイノシシやキリン、ライオン、運がいい人は、ヒョウを見ることも。川をボートで進むと、ワニや、水を飲みに集まるゾウの大群に遭遇でき、ここを訪れる人に自然の偉大さを教えてくれる。広大な自然と力強い動物、さらに夕暮れ時の情景を感じずにアフリカを語ることはできない。