【INTRODUCTION】
言わずと知れた、日本人にも馴染みの深いドイツ。そんなドイツのことをどれだけ知っているでしょうか?「ビールの国」としてのドイツであったり、「環境先進国」としてのドイツ、さらに、ドイツの今をどれだけ分かっているのか、クイズ形式で読み進んでみてください!5問のクイズ全てに答えられたら、あなたは相当なドイツ通です。実際、かなり難しいと思います。
Question 1
ドイツの高速道路アウトバーンの珍しい特徴とは?
答え:最高速度の制限が無い
Autobahn(アウト:車両 バーン:走る道)と呼ばれるドイツの高速道路には、なんと速度の制限がありません。(※一部には速度制限があります)
速度の制限の代わりに、130km/h以下という、奨励される速度が存在していますが、これはあくまでも、参考程度です。実際に、速度制限が無いと、誰しもが猛スピードで駆け抜けそうなものですが、ある調査によると
(List Verse)、平均速度は140km/h程度だそうです。
ただ、ドイツは、メルセデス・ポルシェ・アウディ・BMWなどの高性能車の製造でも知られているように、非常に車に関心の高い国です。それらの車が240km/h以上を出して疾走する様子を目にすることも、そこまで珍しいことではありません。
ドイツの高速道路で、速度制限によって捕まることは、そんなに一般的ではありませんが、その他の規制はかなり厳しいことで知られています。例えば、右車線での追い抜きは禁止。緊急事態を除いては、高速道路での停車は禁止。ガス欠による停車はもちろん処罰の対象となります。
参考: List
Verse
Question 2
ドイツでの一人当たりビール消費量は世界で何位でしょう?
答え:世界第二位
ビールを最も消費している国はアイルランドです。意外にも、一位では無いのですが、続く第二位がドイツで、一年間に一人当たりが飲むビールの量は、130リットルにもなります。
上の写真にあるオクトーバーフェスト(オクトーバー:10月 フェスト:祭り)は世界でも最大級の祭りで、これにはビールが欠かせません。“10月”という名前ながら、オクトーバーフェストは9月の下旬から16日間に渡って開催されます。世界中から訪れる人の数は100万人以上にもなる、巨大なイベントです。
ドイツには、ビールにまつわる面白い事実が盛りだくさんです。例えば、このようなものがあります。
- ベルリンでは、ビールが食事として公式に認識されている。
-
Das ist nicht mein Bier.(これは、私のビールではない)という「私には関係のない事だ」という意味の表現がある。
参考:Confessed Travelholic
Question 3
環境先進国ドイツでのゴミに関する取り組みGreen Dot Systemとは何でしょう?
答え:製造業者が、廃棄するゴミの量に応じてお金を支払うというもの
日本にいる私たちにとって、“ゴミ捨て”といったら、家の近くにあるゴミ捨て場にゴミを置くだけです。しかし、ドイツのゴミ捨てはもっと複雑で意味の大きいものになっています。
ゴミ捨てというより、ゴミ分けという表現の方が適切かもしれません。地域によっての違いを抜きにすると、大抵ゴミは6種類に選別されます。自分が捨てるゴミが、その中のどれに当たるか、注意深く分けていく訳です。
さらに面白い試みとして、Green Dot System(Green Dot: ヨーロッパで普及している、パッケージなどについているリサイクルマーク)があります。製造業者や小売業者は、自分の出すGreen
Dotの量に応じて、(つまり、ゴミが多ければ多いほど)お金を払うというものです。実際、このシステムによって、例年よりもゴミの量が100万トンも減っているというから、もの凄い効果です。
参考:How to
Germany
Question 4
ドイツ、デュッセルドルフで発明された「画期的なバス停」の役割とは何でしょう?
答え:脳に障害を抱えた人の徘徊を防ぐために設置された偽物のバス停
この試みは、デュッセルドルフのBenrath Senior Centerという老人ホームで始まりました。
この「ニセのバス停」は本当のバス停のすぐそば、より目立つところに置かれています。本物そっくりのバス停ですが、バスは決して停まりません。アルツハイマー病の患者がバスに乗るため、そこに並びます。それを見つけたホームの人は、その人をつれて帰る、という具合です。
もともと、ホームの職員は、存在しない“我が家”へ帰ろうと徘徊するアルツハイマー患者に頭を悩ませ、警察が何とか連れ戻すことで対応していました。そんな中で思いついた妙案が、「ニセのバス停」です。
『彼らは、バス停を認識することができます。なのでそこに並び、やってきたバスで「家」に帰ろうとするのです。“バスが来るまで時間があるので、中でお茶でも飲みましょう”と言って、ホームに連れて帰ります。しばらくすると、さっきまでバスに乗りたがっていたことを忘れるので、一件落着です。』と、職員の方は語っています。
この素晴らしいアイデアは、ドイツ国内の他の老人ホームでも取り入れられているとのことです。
参考:Fake bus stop keeps
Alzheimer from wandering off
Question 5
答え:世界一狭い通り
ドイツ南部のロイトリンゲンという町にあるシュプロイアーホフ通りの一番細い部分の道幅は31cmで、ギネスブックには「世界一狭い通り」として登録されています。とにかくその幅は狭く、人が一人歩くのが精一杯です。
この通りは、二つの建物の間にあり、片方の建物が老朽化により傾いていることから、さらに道幅が狭くなり続けているようです。実際に、地元の人が近道や災害時の避難経路として使用している経緯を考えると、公道として正式に認められていることにも納得できます。
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